八雲神社

八雲神社は、旧松山宿の総鎮守として創建された氷川神社(現在は松山神社と改称)の末社として安政6年(1859年)に再建のために金品を募り、明治7年(1874年)に再建されました。ご祭神は、須佐之男命つまり牛頭天王です。社殿は、切妻も彫刻で飾られており、社殿正面は花鳥や龍・唐獅子、左面は神功皇后の新羅征伐凱旋図、右面は須佐之男命の八岐大蛇退治図、背面には天照大神の天の岩戸図といった日本神話の世界が彫られています。社殿は市の文化財にも指定されており、河原明戸(熊谷市)の名工飯田仙之助とその弟子が精魂込めて造り上げた傑作です。
昭和33年1月、境内より左記の銘文が発見されました。
惟時安政六年四月奉再勧進者也
法王祈願現住権律師亮覚敬白
祇園牛頭天王

八雲神社大祭は、通称“松山の天王様”と親しめられていましたが、近年は東松山の夏祭りとして毎年7月下旬に開催されています。