黄石公と張良 (透し彫彫刻:拝殿右手脇障子)

黄石公に靴わを渡す若き日の張良
黄石公に靴わを渡す若き日の張良
秦国討伐に燃える若き日の張良。橋の袂で作戦を巡らせているところに、馬に乗った黄石公がやってきます。黄石公は自分の靴わをワザと脱ぎ捨てて、張良に「拾ってくれ」と言いつけます。張良は老人に嫌な顔もせず、靴わを拾いあげて老人に渡します。黄石公は「なかなか良い若者だ」と感謝し、「5日後のこの橋に来い」といいつけるものの、約束の日、張良は遅れてやって来ます。黄石公は、「老人を待たせるとは何事だ」と諌めます。老人は、「また5日後に来い」と言いつけます。当日、張良がやって来ると、黄石公はすでに来ていて、また張良を叱責し「また5日後に来い」と言いつけます。張良は今度こそ、遅れまいと考え、前夜から老人を待ち受けます。
黄石公は、張良を褒め"太公望"の兵法書を授けます。 張良は、"太公望"を熟読して、やがて劉邦の軍師として活躍します。

黄石公から"太公望"を授与する張良
黄石公から"太公望"を授与する張良