箭弓稲荷神社の素木彫刻

鳳凰と目貫の龍
鳳凰と目貫の龍

東松山市は歴史と文化に富んだ街です。なかでも箭弓稲荷神社は創建1,300年を超えた神社で、社殿に施された素木彫刻は臨場感が豊かで圧倒されます。


三条小鍛冶

箭弓稲荷神社・拝殿正面に飾られている "三条小鍛冶" の彫刻です。 平安時代、一条天皇の勅命を受けましたが、相当な相槌がいなく、三条小鍛冶宗近は、稲荷大社に参詣に行きます。すると、神霊・子狐が現れ「私が相槌を務めましょう」といい、神霊と共に名刀「小狐丸」を鍛え帝に献上されました。"三条小鍛冶" の彫刻はこのようなの伝承に基づいた施された彫刻です。 彫刻師は、天保年間の公儀彫刻師、飯田仙之助といわれています。

仙人の烏鷺と斧柯
仙人の烏鷺と斧柯

張良 "太公望"を授かる

拝殿・脇障子表面(黄石公と張良)
拝殿・脇障子裏面(黄石公と張良)
⁂表裏の絵柄が異なりますが一枚の枇杷板に透し彫りを施した彫刻術が際立ちます。

公儀彫刻師軍団による社殿彫刻

奇計楚兵を走らす

拝殿左手脇障子表面
(楚漢の戦い:項羽と劉邦)
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劉邦の軍師・韓信は、大国・楚国の砦を攻める際に、奇想天外な策を講じました。韓信の率いる軍兵を楚の砦に進軍させます。一旦攻め込むと敵に思わせたうえで兵を撤退させます。すると楚の軍兵は全員で韓信軍を追走してきます。
拝殿左手脇障子裏面
(楚漢の戦い:項羽と劉邦)
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その機会を狙って、韓信があらかじめ待機させていた2,000人の農民を楚軍の砦に駆け込ませて、鬨の声をあげます。 追走してきた楚軍は、砦が落ちたことを悟ります。

⁂表裏の絵柄が異なりますが一枚の枇杷板に透し彫りを施した彫刻術が際立ちます。